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第一次世界大戦~満州事変(大正8年~昭和11年/1919~1936)
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作詞 土井晩翠
作曲 中川東男

ああ満州の大平野
亜細亜大陸東より
始まる所黄海の
波打つ岸に端開き
蜿蜒北に三百里
東亜の文化進め行く
南満州鉄道の
守備の任負う我が部隊

普蘭店をば後にして
大石橋を過ぎ行けば
北は奉天公主嶺
果ては新京一線は
連山関に安東に
二条の鉄路満州の
大動脈をなす所
守りは固し我が備え

黄塵暗く天を覆い
緑林風に狂うとも
鎧の袖の一振れと
降摩の剣腰に鳴る
炎熱鉄を溶かす日も
氷雪膚を裂く夜半も
難きに耐へて国防の
一線に勇み立つ

内と外との諸々の
民の環視の的となり
恩威等しく施して 
来たるを迎へ同仁の
徳を剣の刃に守る
武人の操いや固め
鉾を枕に夜な夜なの 
夢にのみ見る永久の栄え

ああ十万の英霊の
静かに眠る太陸に
残せし勲受け継ぎて
国威を振るい東洋の
永き平和を理想とし
務めに尽くす守備隊の
名に永遠に誉あれ
名に永遠に栄あれ
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作詞 朝鮮国境守備隊
作曲 市川鉄蔵

千古の鎮護白頭の
東に流るる豆満江
西を隔つる鴨緑江
蜿蜒遥か三百里
国境守備の名誉負う
ますらおここに数千人

長白颪荒む時
氷雪四方を閉じ込めて
今宵も零下三十度
太刀佩く肌は裂くるとも
銃とる双手は落つるとも
同胞守る血は燃ゆる

高梁高く繁るとき
野山も里も水涸れて
日毎百度の炎熱に
照る日は頭を焦すとも
悪疫は骨身を溶かすとも
報国の士気いや振う

平安の草青い春
咸鏡の月冴ゆる秋
雄々し古今のつわものが
結びし夢の跡訪えば
姿も変えぬ山河の
我を教うる声すなり

野は縹渺の屯営に
朝畏む勅諭
夕に磨く剣太刀
故郷遠く出で立ちて
生死苦楽を誓いたる
思い出深き団欒かな

不逞仇なす輩の
来らば来れ試しみん
日頃鍛えし我が腕
家守る妻子も諸共に
などか後れん日本魂
武装して起つ健気さよ

戦雲極東を覆う時
常に正義の矛執りて
遂げん男子の本懐を
海山隔つ父母の
老いて壮なる激励に
感激の心高鳴るよ

積る辛苦の甲斐ありて
御稜威輝く日の御旗
鷄林遍く翻る
誇れ我が友眉上げて
励め我が友永久に
国境守備の勲功を
作詞 児玉花外
作曲 戸山学校軍楽隊

日出ずる国のますらおが
今戦いに出でて行く
旗翻り血は湧きて
歓呼の声や喇叭の音

戦い勝ちて帰らずば
再びは見ず父母の国
花に勲を飾らずば
散りて帰らぬ我が身なり

富士と秩父の両山が
見渡す兵士の肩の波
揃う足並大海の
早や敵軍を呑まんとす

戦する身と空の鳥
いずくに果つる飛行磯か
空の兄弟頼んだぞ
地は引き受けた日本刀

大和魂弾丸込めて
撃ち出すところ敵の影
雲か霞か魔と消えて
王師は光輝けり
作詞 野口雨情
作曲 佐々紅華

西は大陸欧路に続く
赤き太陽の落ち行く所
広獏果て無き南満州の
遼東半島は祖国の前衛

見よや大連埠頭の水を
一葦帯水東は祖国
怒涛天撲つ玄界灘も
月は御空のシャンデリア

不正は討つべし正義は強し
祖国光栄あれ我等は前衛
胸は高鳴る大地に響く
天馬空行け翼も躍る
昨日の友は今日影も無し
作詞曲 伊藤丈吉




春の満州に桜はないが
咲いた菜の花
町長が二つ
結び飛交う麗らかさ
恋に変わりはありません

夏の満州に焼け付く光
時に蒙古の
風さえ襲う
砂や暑さは厭わねど
鬢のほつれが気にかかる

秋の満州は空澄み渡り
高梁実る
万里の平野
ただ観る月の影一つ
何で浮世がままならぬ

冬の満州は何でもないが
惚れたお方と
別れる時は
泣いて血を吐く不如帰
いつまた逢うやら逢えるやら
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