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第一次世界大戦~満州事変(大正8年~昭和11年/1919~1936)
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作詞 霞二郎
作曲 江口夜詩

主は国境霰か雪か
今日の夜寒に立つ歩哨
ままよ時雨が身にしみる

涙隠して送った背戸で
愛馬と語るもやるせなや
やんれ尾花に露が散る

榾火とろとろ炉端の夜業
何の辛かろ紅襷
おおさ私も武士の妻

東風はそよそよ麦踏む小畑
主と踏む日はいつじゃやら
ほんにその日はいつじゃやら
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作詞 佐藤惣之助
作曲 古関裕而

どこへ引かるる人質ぞ
首や双手は縄からげ
二日二夕夜も休み無く
明けりゃジャンクの船の底

救援隊の呼ぶ声に
慌てふためく匪賊共
口に銃口突きつけて
撃つぞ叫ぶな声立つな

それ皇軍の短艇が行く
呼べば撃たれん叫ばずは
天に口無しすわや今
歯を噛み鳴らす一刹那

丈夫村上久米太郎
匪賊蹴破り躍り出で
満腔義烈の声込めて
「日本人はここにいる!」

叫ぶやいなや弾丸は
顎を貫き犠牲に
君を倒せどその声に
内外人は救われぬ

君傷付きぬされど今
義烈輝く日本の
精神ならで誰が呼ぶ
この一声を誰が呼ぶ
作詞 伊藤和夫
作曲 杉山長谷夫

天照らす
三千年の穢れ無き
民族の血潮胸に燃ゆ
聖日本のますらおの道

千代万
君民一家一徳の
正義に翳す日の丸は
怖れじ敵を大和魂

有色の
民よ挙りて今ぞ起て
万邦協和結ぶ実の
黎明告げん東の空

皇の 
御稜威遍き日の本の
仁義の師雲晴れて
大号令よ「足曳」の音よ
作詞 海野啓一
作曲 山野幸子

俺は水兵日本男児
浪を蹴破る力と意気で
祖国日本の海原護る

国は島国荒波越えて
日増し延び行く生命線を
命捧げて護るも俺等

立てよ竜巻躍れや潮
予ねて鍛へた俺等の腕で
祖国日本の前途を開く

明ける満蒙亜細亜の平和
昇る朝日の御旗の影に
海は凪行く凱歌は挙がる
作詞 島田芳文
作曲 江口夜詩

日暮れ悲しや荒野は遥か
急げ幌馬車鈴の音頼り
どうせ気紛れ流離い者よ
山は黄昏旅の空

別れともなく別れて来たが
心乏しや涙が滲む
野越え山越えどこまで続く
記す轍も片明かり

黒馬は嘶く吹雪は荒れる
さぞや寒かろ北山颪
鳴くな嘆くな愛しの駒よ
鳴けば涙もなお愛し
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