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第一次世界大戦~満州事変(大正8年~昭和11年/1919~1936)
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作詞 高橋掬太郎
作曲 古関祐而

赤い夕陽は血潮の色よ
数度の合戦に我が同胞が
骨を埋めて固めた満州
永久の繁栄我が任務
護れ祖国の生命線

荒ぶ腥風暗雲込めて
曇りがちなる満州の空も
燃ゆる正義の日の丸翳しゃ
晴れて平和の春が来る
護れ祖国の生命線

忠勇朝日に匂う山桜
大和心の色と香は
忠奮勇武の実に添いて
今こそ輝け広く世に
今日これ薫れ高く世に

君の為には身を忘れ
国の為には家を棄つ
忠奮勇武のますらおが
心を描く日の御旗
赤きはやがてその心
白きは清きその操

忠奮勇武類なき
我が日本の日の御旗
一度朝日に輝けば
一度地球を照らしなば
いかなる民が服せざる
何れの国が靡かざる
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伊藤松雄 永井 巴

御国離れて何百里
雪や氷に閉ざされて
赤い夕陽の満州路
寒さは零下三十度

暗い冷たい塹壕に
飢えを凌ぐ軍用パン
残りの湯茶も分けて飲み
暖め合った戦友の仲

君と僕とは同い年
日露の役に父親が
共に戦死を遂げたのも
思えば不思議な因縁だ

父が血潮で染めた国土
屍を埋めた土地だもの
国威汚してなるものか
何の惜しもうこの命

死んだら骨を頼むぞと
言い交わしたる一瞬に
忽ち飛び来る戦弾は
我が戦友はたと倒したり

しっかりせよと励ませば
天皇陛下万歳と
凛々しく唱えニッコリと
笑って死んだ勇ましさ

戦い済んで夜が明けて
戦友の屍抱き起こし
耳に口あてこれ戦友よ
親父に逢えて嬉しかろ

悲しむまいと思えども
吸いたかろうと一本の
煙草供えりゃ泣けて来た
ホロリ落とす一雫
尖った月の空の下
郷里の便りを見てみれば
悩みに喘ぐ溜息か
流れて落つる血の涙

父母居ます故郷を
偲びながらも高梁の
靡く荒野で今更に
誰に語らん我が心

漏らす吐息か吐く息か
吹雪に濡れて佇めば
鈍い焚き火もちらほらと
露営の夜は更けて行く
作詞 内田良平


興安嶺の麓より
立ち昇りたる黒龍は
西へ西へと席巻し
欧州大陸戦けり

成吉斯汗の見し月も
我等が仰ぐ新月も
光は同じ空の月
照らせ昔のままにして

羊の群れと水草を
追うて送りし年月も
流れて早く六百年
猛虎は覚めて今起てり

紫雲棚引く長白の
山より出でし英雄の
勇団は残る長春に
建てし五族の新国家

氷に鎖す満州や
雪に埋もれしモンゴルも
解けて嬉しき平等の
自由の天地開けたり

見よや光は東方より
世界の隅の隅までも
輝き渡り枯れ臥せる
草萌え出づる春は来る

平和の風の訪れに
いざや耕せ荒れ野原
虎狼の足跡は
いつしか消えて影もなし

ここに成りたる建国の
基いは固く握りたる
人の力に在りと見る
結べ亜細亜の諸民族
正義に刃向う刃なく
風雲去りて全満州
投与平和確立の
満蒙国家建設を
祝え諸人諸共に

極寒零度雪解けて
草木は靡く広漠の
天地に轟く鬨の声
満蒙国家建設を
祝え諸人諸共に

尽きぬ努力の甲斐ありて
我が同胞の血と肉に
築き上げたるこの宝庫
満蒙国家建設を
祝え諸人諸共に

守れ忘るな皇恩を
祖国は勝てり大陸に
朝日輝く日の御旗
満蒙国家建設を
祝え諸人諸共に
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